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食欲の秋の美肌を作る! 台湾のスープ 鹹豆漿(シェントウジャン)のレシピ

食欲の秋の美肌を作る!
台湾のスープ  鹹豆漿(シェントウジャン)のレシピ

こんにちは。サロン結香の矢澤ともみです。
早いもので、季節は秋に変わりました。一雨ごとに、気温も涼しくなって過ごしやすい日も増えてきますね。
今回は、秋の「美肌づくり」にむけた肌養生をご紹介致します。

暦の秋と体感する秋

漢方では、“自然という地球の中で暮らす私たちは、自然にさからうことなく生きることが健康の秘訣”と考えます。また、中国医学の三大古典の1つ「黄帝内経(こうていだいけい)」にも、人間は自然の気をうけて生きているので、季節の働きにあわせた暮らしを守ることが大切だと記載されています。

それだけ、自然を敬いながら健康管理に活かしていたのだろうと改めて感じています。少し、意識してみると身近なところでも、気が付くことがあるかもしれませんね。

さて、「秋」と呼ばれる時期は、体感で感じる「秋」とは少し時間差があります。

暦の上の秋とは?二十四節気の中の秋

季節の養生をする際に、目安で使うは「二十四節気」。この二十四節気では、立秋87日頃)からはじまり、暑さが落ちついてくる処暑、朝晩に涼しさを感じる白露、彼岸花が咲き始める秋分、キノコの旬を迎える甘露。そして、時雨が降るようになる秋の終わりが霜降116日頃まで)です。
その後、冬を迎えます。

立秋:秋の始まり。87日頃
処暑:暑さが落ちついてくる
白露:朝晩に涼しさを感じる
秋分:彼岸花が咲き始める
甘露:キノコの旬を迎える
霜降:時雨が降るようになる秋の終わり。116日頃まで

ですから、秋の前半は、暑さが残ることから、夏の養生をつづけつつ・・・秋の後半では、寒さと乾燥対策にむけた養生へと、徐々に変化をさせていきましょう。

カラダとココロが感じる秋

サロンでは、この時期に増えてくるご相談があります。

・肌のごわつきや乾燥
・便秘(コロコロ便)
・センチメンタルになりやすい
・気力が続かない
・睡眠の質が落ちる

どのお悩みも、長引くと肌や気持ちに影響が残りやすいですよね。
そんな時にリンパドレナージュとあわせて試していただいているのは、大豆から作られる「豆乳」をつかったスープの食養生です。

秋の食養生に鹹豆漿(シェントウジャン)

鹹豆漿(シェントウジャン)ってご存じですか?
今回ご紹介する鹹豆漿は、台湾では朝食に食べられる機会が多い、スープのようなお粥のような食べ物です。

未知の味に挑戦!

今では、私も肌養生にかかせない食べ物になった鹹豆漿。まずは、体験談をご紹介いたします。

鹹豆漿との出会いは、たまたま入った本屋さんで見つけた、一冊のお料理のレシピ本からでした。
このレシピ本は、台湾ご出身の先生がレシピを提供しているヘルシーな台湾料理の本。パラパラとページをめくっていた時に、ふと目にはいったのが鹹豆漿のレシピ。

「え?? 豆乳にお酢を入れるのって・・」

頭の中には???しか浮かんでこなくて未知の味。ただ「豆乳」と「お酢」は、今までも秋の食養生に取り入れていた食材。まずは、自分のカラダを通して体験してみようと思い、早速レシピ本を購入して作ってみることにしました。
どちらかというと、仕事柄、帰宅時間が遅くなることが多かった頃。さらに、秋の空気の乾燥と重なり、気がついたら肌の乾燥が気になるようになっていました。
そこから、しばらく鹹豆漿を食べるようになり、肌やカラダに変化の兆しが!なんと、目尻にできていた小じわが薄くなり肌に弾力が戻ってきたのです。

鹹豆漿がもたらしたカラダの変化

私が体験したのは、3つの変化でした。

  1. 肌の変化
  2. 胃腸の調子が楽になり、お通じがよくなった
  3. 睡眠の質が改善した

鹹豆漿は、食べた後に満足感があり食欲も満たされ、気がついたら食事の量が腹八分目になっていました。そのおかげで、内臓の働きがよくなり、肌に嬉しい変化がでたのだと思います。

漢方では「豆乳」は、カラダを潤す作用があり、原料となる「大豆」元気を補う食材です。
お酢にも消化を助ける作用の他、血行促進も期待できます。また、味の「酸味」には収斂作用がありますので、汗を過剰にかくことで繋がる疲労時にも活用できる味なのです。

美肌を手に入れる!鹹豆漿レシピ

それでは、食材や味の作用を活用して、手軽に美味しく作れるレシピご紹介致します。

材料( 1人分)

・豆乳(無調整)・・・250ml
・お酢・・大さじ1
・好みのお漬物またはザーザイ・・大さじ12
(今回は野沢菜を使用)
・薬味(紫蘇・ゴマ)・・適量
・ゴマ油・・少々

作り方

  1. お鍋に豆乳を入れ、焦がさないよう、ゆっくりと温める。
  2. 薬味、お漬け物を食べやすい大きさに切り、器にお酢とお漬物を一緒に入れる。
  3. 温めた豆乳を2に注ぎ良く混ぜ、薬味とゴマ油を垂らし出来上がり。※お酢の量を増やすと硬さが調整できます。

食欲の秋を楽しむ!

最近では、都内で本格的な鹹豆漿をいただけるお店が増えてきました。お店によっては、干しエビや揚げ麩、薬味にネギや香草を。ピりっとした味にしたいときはラー油を垂らします。お酢の種類を変えるだけでも、味に深みが増しますので、ぜひ楽しみながら好みの味を見つけてみて下さい。

いかがでしたでしょうか?秋は、食欲の秋という言葉を耳にする機会も多いと思いますが、美肌づくりのためには食べ過ぎないことも大切です。美味しいものは、少しの量を味わい楽しみながら、肌も気持ちも健やかにお過ごしください。

それでは、次回も元気にお会いしましょう!

この記事を書いた人

矢澤ともみ

サロン結香
英国ITEC国際ライセンス リンパドレナージュセラピスト 日本漢方養生学会 漢方養生指導士漢方茶マスター/薬膳マスター 一般社団法人全日本混化気功協会 気養生アドバイザー
東京出身。医療の仕事に携わる中、健康の大切さや尊さを学びセラピストに転職。 「生き生きとした表情の女性を増やすこと」をコンセプトに掲げ、女性の健康と美容を「リンパドレナージュ」と「養生」でサポートする「サロン結香」をオープン。「養生」をライフワークに広める講師としても活動中。

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2000年以上前の古代中国で生まれた中医学。 それが日本に伝わり、
独自の発展を遂げた日本漢方、韓国においては韓方。
それぞれの国で伝統医学が存在しています。 歴史が長い分、
多くの理論や考え方が派生しています。

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