生理痛のタイプ別にオススメの食材や漢方薬をご紹介
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生理痛は本当にあって当たり前なの?!
期間:4日から5日間(だらだら続かずピタッと終わる)
量:約40cc~100cc前後(日中も夜用ナプキンをしないと漏れてしまうほどの量は、多すぎる)
色:鮮血
血の塊:レバーのような塊が大小関わらずない
痛み:腹痛、腰痛、頭痛などの痛みがない
PMS:イライラや胸の張りなどがない

あなたはどのタイプ?!
特に多い4つのタイプに分類して説明していきます。ご自身がどのタイプかチェックしてみてください。
血不足タイプ
□経血量が少ない
□生理周期が長い
□生理後半から生理後に疲労感がある
□鈍痛(下腹部がモヤモヤする、下しそうな痛み)
□めまい・立ちくらみがある
□爪が割れる
□目や肌が乾燥する
□抜け毛など髪のトラブルが増えた
□夢をよく見たり、熟睡できない
□不安感が増えている
血行不良タイプ
□レバーのような塊がある
□生理周期は遅れがち
□生理前から痛みがあり、生理が来ると痛みが楽になる
□痛みは締め付けられるような痛みで、ひどい方は動けなくなるくらいの痛みがある
□シミやクマ、アザが残りやすい
□傷が治りにくい
□冷え、のぼせがある
□顔色が黒っぽい
□ニキビや吹き出物ができやすい
□デスクワークの方など、長時間座っていることが多い方
ストレス過剰タイプ
□生理周期が不規則
□お腹が張るような痛み
□PMSが激しい
□生理前に頭痛や便秘になる
□喉や胸が詰まった感じがする
□よく吐き気がある
□便秘になったり、下痢になったりする
□食欲にムラがある
□基礎体温がガタガタ
□緊張しやすい
冷えタイプ
□生理周期が遅れる
□経血量が薄く少ない(ピンクっぽかったり、おりものに血が混じっているような感じ)
□生理痛は温めると楽になる
□おりものが多く水っぽい
□基礎体温が低い
□手足の冷え
□下腹部を触ると冷たい
□顔色が青白い
□下痢や軟便傾向
□むくみやすい
□足腰が弱い
血不足タイプの改善策
一番簡単な方法は、寝ることです!!『夜の睡眠は血(けつ)を作る時間』と言われていますので、遅くても23時には寝る習慣をつくりましょう。目を使うことと、考えることも血を消耗してしまうので、疲れた際は、目を閉じることも養生法の一つです。また普段の食事も大切です。おにぎり、パスタ、パンなど炭水化物が多い方は、下記のような血の材料になる食材を食べるように心がけましょう。症状がしんどい方は、漢方薬を飲んで体質改善することもオススメです。
・牛肉、豚肉、鶏肉
・卵
・イカ
・牡蠣
など
・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
・四物湯(しもつとう)
など

血行不良タイプ改善策
下半身を温めることで、全身の血流が良くなるので、冬も夏も下半身は冷やさないことをオススメします。夏でも冷房による冷えがあるので、くるぶしまで隠れる靴下や薄めのレッグウォーマーは必須です。また、デスクワークの方など同じ姿勢を長時間続けると、身体は動かず、血流が悪くなります。1時間ごとに立ちあがって、トイレで腕や腰を回すなどして、身体を動かしましょう。冷え対策にもつながります。日ごろから、ヨガやピラティスなどで体を整え、血流を良くすることもオススメです。こまめに常温以上のお水を飲むことも、血流促進につながります。また下記のような血の巡りを良くする食材も取り入れてみてください。症状がしんどい方は、漢方薬を飲んで体質改善することもオススメです。
・ほうれん草
・玉ねぎ
・サバ、サンマ、イワシ
など
・折衝飲(せっしょいん)
・腸癰湯(ちょうようとう)
など

ストレス過剰タイプの改善策
普段の生活のリズムを整えることで気が安定して、気の巡りも良くなります。まずは、食事や睡眠の時間を同じ時間にしてみましょう。
ストレスなどで巡りが悪くなった気は、脇や太ももに溜まりやすいと言われているので、腕を上げて脇を伸ばしたり、太ももを伸ばすストレッチをやってみましょう。オススメ食材は香りのある食材です。症状がしんどい方は、漢方薬を飲んで体質改善することもオススメです。
・柑橘類
・ミント
・セロリ
など
・女神散(にょしんさん)
・柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)
など

冷えタイプの改善策
冷たい空気は下に溜まるように、身体の冷えも下半身に溜まります。お腹から下は、冷やさないことが大切です。上半身は薄着でも、下半身は夏でも長ズボンに靴下、レッグウォーマーです。自分の力で熱を作り出すためにも、適度な運動は大切です。運動後、お腹を触ると温かく感じられたら、合格です。(血行不良タイプの改善策も参考にしてください)
オススメ食材は、温性の食材です。スープや煮込み料理にして、温めて食べましょう。胃腸を冷やす生野菜やお刺身などの生もの、刺激物の食べすぎに注意しましょう。症状がしんどい方は、漢方薬を飲んで体質改善することもオススメです。
・鶏肉
・黒豆
・かぼちゃ、山芋、長芋などイモ類
・人参湯(にんじんとう)
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
など

*漢方薬は体質に合わせてお選びしますので、漢方の専門家に相談して服用してくださいね。