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ほてり撃退!発酵レシピ「塩麹サラダ」

ほてり撃退!発酵レシピ
塩麹サラダ
こんにちは。薬剤師・醸しにすと・食育インストラクターの小河由実です。
だんだん暑くなってきましたね。気温の変化に身体が追い付いていないな、と思うことはありませんか?体の中に熱がたまっていたり、胃や腸の動きが悪くなって消化不良が起きていたり。
そのような時にさっぱりと食べられて、身体の機能もサポートしてくれるサラダをご紹介します。

暑いときにいい食材って?

きゅうり

5月~8月が旬のきゅうり。旬の食材というのはその季節に食べることが身体にとっても良い食材です。

五味 甘
五性 涼
帰経 心・脾
きゅうりは水分が豊富で、体内の水分や熱をとり、ほてりやのどの渇きがある時やむくみ解消によい食材です。
また、栄養成分的にもむくみやだるさに効果のあるカリウムが含まれています。
ビタミンC
カリウム
カロテン
ビタミンCを壊すアスコルビナーゼという酵素が含まれているのですが、によってその働きを抑えることが出来ます。その為、酢を使うことが良いです。現在主流のきゅうりは「ブルームレス」といって、きゅうりが表皮を保護するために自ら排出する白い粉(ブルーム)を出さないように改良されたものです。じつはきゅうりには様々な品種があります。表面がちりめん状になっていて歯ごたえがある「四川」、石川県特産の大型な「加賀太」、いぼのないツルツルとしている「フリーダム」、若いうちに採った「もろきゅう」などがあります。お料理によって使用するきゅうりの品種を変えるのも楽しいですね。
きゅうりの選び方ですが、いぼが痛いほどとがっているものが新鮮です。また、ヘタ部分の切り口が黒ずんでいないものを選んでください。
きゅうりは食べるだけでなく、美容にも使えます。韓国できゅうりパックがあるように、切ったきゅうりをパックにしたり、すりおろしたものをガーゼに包んで化粧水のように顔にポンポンとすると、火照りを抑えて水分を補ってくれます

トマト

トマトは6~9月が旬です。

五味 甘・酸
五性 涼
帰経 肝・脾・胃
トマトは体の熱を冷まし、潤いを与える働きがあります。その為、口の渇きや夏の暑さへのイライラやのぼせを改善する働きがあります。また、低下している胃の働きを高め胃もたれや食欲不振を改善する働きもあります。
リコピン
ビタミンC
ビタミンA
ビタミンB6
カリウム
ルチン
トマトの赤い色はリコピンと呼ばれる成分に由来します。リコピンには有害な活性酸素の働きを抑えて、ガンや動脈硬化などを予防する効果があります。リコピンはトマトの皮の部分に含まれていますので、皮も食事に取り入れてくださいね。また、リコピンは加熱することで細胞壁が壊れて油に溶けやすくなり、吸収率が3~4倍上がると言われています。その他、高血圧に効果のあるカリウムも含まれています。トマトにはうまみ成分のグルタミン酸も含まれています。主に種の周りのゼリー部分に含まれていますので、皮も中身も余すことなく使うと良いです。現在トマトはたくさんの品種が出回っています。それぞれ糖度が違ったり、大きさや果肉の固さも違いますのでサラダに適しているものや加熱料理に向いているもの様々です。使用目的によって選ぶとよいと思います。どの品種のトマトでも、ヘタが乾いていたり黒ずんでいたりするものは収穫から時間が経過しており、新鮮ではありません。全体的に色づきがよく、実がしまったものを選びましょう。

レタス

レタスの旬は4月~9月です。

五味 苦・甘
五性 涼
帰経 肺・肝・脾
レタスは体の余分な熱を冷まし、イライラを鎮める効果があります。
ビタミンC
ビタミンE
カロテン
カルシウム
カリウム

亜鉛
レタスの茎から出る乳状の汁はサポニン様物質で、食欲増進や肝臓・腎臓の機能を高める働きがあります。また、鎮静・催眠の効果があります。
油と共に摂取することでカルシウムの吸収率が上がるので、サラダで食べるだけでなく炒め物で食べるのもお勧めです。
スーパーで選ぶ際には、芯が小さく、葉がぎっしりしていないものが良いです。ハーフサイズ変色に切断した後の切断面が変色しているものを見かけると思います。刃物で切断すると切り口が茶色くなりますので、手でちぎると良いと思います。

大麦

大麦の旬は初夏です。

五味 甘・鹹
五性 涼
帰経 脾・胃
大麦は、体内の熱を取り除いて脾・胃の調子を整える働きがあります。また、体の中に停滞している水分を排出する働きもあります。
食物繊維
カルシウム
鉄分
ビタミンB1
ニコチン酸
大麦には不溶性と水溶性の食物繊維がバランスよく含まれており、不溶性食物繊維によって便のかさを増して腸の動きを良くし、水溶性食物繊維は腸内細菌のえさとなり腸内環境の改善に寄与します。
また、大麦は消化に時間がかかるため朝食に食べると腹持ちが良く、1日の摂取カロリーを抑えることが出来ます。大麦の水溶性食物繊維であるβ-グルカンが腸内での脂肪の吸収を抑えたり血中のコレステロールを下げる効果も期待できます。

大豆

大豆はどの季節でも美味しく食べられます。

五味 甘
五性 平
帰経 脾・胃・大腸
大豆は体内の湿気を取り除き、だるさやむくみを改善します。また脾を補ってエネルギーを増す働きもあります。
夏の湿邪に効果ありです。
カルシウム
カリウム
ビタミンB1
食物繊維
タンパク質
脂質
大豆はタンパク質・脂質が多く、また色々な栄養を含んでいるため完全栄養食と言われています。あまり食が進まない暑い時にお勧めの食材です。

作り方

それでは、塩麹ドレッシングサラダの作り方をご紹介します。

材料(2人分)

きゅうり 1/2本
ミニトマト 6個
レタス 3~4枚
大豆の水煮 適量
大麦フレーク 適量
塩麹 小さじ2
ごま油 大さじ2
酢 大さじ1

作り方

①野菜を食べやすい大きさに切ります。
②ボールにごま油・酢・塩麹を入れてよく混ぜます。
③野菜を②に入れてよく混ぜお皿に盛り、最後に大麦フレークをかけたら完成です。

・ごま油、酢、塩麹の量はお好みの分量で調整してください。
・レタスはササっとごま油で炒めてから和えても美味しいです。
・食感のアクセントに松の実やナッツを入れると、また違った風味になります。
・大豆の水煮の代わりに違う豆類を使用しても良いです。
このドレッシングにマスタードを加えてみたり、お醤油を加えて和風テイストにしたり、油をごま油からオリーブオイルに変えて、バジルソースを加えてイタリアンドレッシングにしたりと色々応用が出来ます。
旬の食材と発酵調味料を取り入れて、体の余分な熱を取りながら腸活サラダで暑い夏を乗り切っていきましょう!

この記事を書いた人

小河由実

薬剤師・醸しにすと・食育インストラクター
塩麹や甘酒など発酵食品を自作して日々の料理に積極的に取り入れつつ、発酵食品をより身近に感じてもらえるように、簡単に発酵食品を取り入れられるようなレシピを研究中。 2021年に出産し、子育てをしながら離乳食や食育への発酵食品の取り入れ方も勉強中。

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