本当はすごい!乾物のちから

 

本当はすごい!乾物のちから

昔の知恵

『乾物』というと、ちょっと地味なイメージがありますよね。
皆さんは、乾物といえば何を思い浮かべますか??

昆布、椎茸、切り干し、ひじき、かんぴょう、豆、高野豆腐、お麩、干し芋、寒天、のりなど

皆さんの知っている漢方の素材でも、乾物はたくさんあります。よく考えてみると、実は乾物は、身近にもたくさんあるのです。

そして、乾物は昔の知恵です。
食物を長持ちさせる為に、昔の人が生み出したものであり、今も食卓で重宝しているものですね。

今と違い、食物が簡単に手に入らない為、ひとつひとつの食材をとても大切に、食べていたと思います。
特に冬の季節は、あまり食材が実らない為、お野菜を天日干しし、長く保存して、少しずつ食べていたのではないでしょうか

何でも手に入り、簡単に捨ててしまう今の時代に、とても必要な心掛けだと、つくづく思います。

乾物はとても日持ちしますし、いざという時にとても便利な食材です。また、お家で食べきれなそうなお野菜などを、天日干しにし、乾物にすることも出来るのです。

薬膳でも天日に干すと、食材が陽性になり、陰性の食材も陽性に傾くことで、調和してくれるのです。これも昔の知恵を感じますね。

陽性化され、身体も温めてくれる食材もあるので、これからの季節にもおすすめです。

乾物の秘めた力

なんと乾物にすると、とてもパワーがアップするものってたくさんあるのです。

何故パワーアップするかというと、ポイントは太陽光にあるそうです。日光に当てることで、水分が抜け、栄養が凝縮するのです。

今回はたくさん乾物がある中で、私もよく使うとっても栄養たっぷりの乾物を紹介します。

私の4歳の娘も、何故か乾物が大好きなのです。
離乳食の頃から、高野豆腐や切り干し大根はよく食べていましたし、今でも毎日のお弁当に、高野豆腐、昆布、ひじき、切り干し大根などは、欠かせないほどです。子供は本来、本能で自分の身体に必要なものが分かるのです。

 

干し椎茸


干し椎茸は、江戸時代からある食材で、日本の伝統食です。

どんこやこうしんなどの種類を目にすることもありますね。

《椎茸の栄養》
○食物繊維
○カリウム
○ビタミンD
○葉酸

生の椎茸も干し椎茸も栄養素が豊富です。
生の椎茸を干すことにより、これらの栄養素が3倍から30倍になるほどです。

特に、ビタミンDがとても豊富です。骨を形成する為、とても大切なビタミンですので、お子様にも年配の方にも、とてもおすすめですね。
また、葉酸もたっぷりですので、妊婦さんにもおすすめです。

そして、よく干し椎茸は出汁に使われますが、干すことにより旨味成分のグアニル酸が増えることも分かっています。

ですので、干し椎茸を戻し汁は活用するといいですね。
旨味も栄養もたっぷりなので、お
味噌汁のお出汁にも、煮物のお出汁にも、とても美味しく使えます。

高野豆腐

高野豆腐も、昔からの日本の伝統食ですね。
凍り豆腐や、凍み豆腐とも言われている地域もあるそうです。

《高野豆腐の栄養素》
○タンパク質
○大豆イソフラボン
○カルシウム
○鉄分

などがとても豊富です。
木綿豆腐に比べると、タンパク質は7倍に、カルシウムや鉄分も5倍以上になるそうです。

タンパク質は、畑の肉というだけあり、お肉を食べなくてもしっかりと摂れるほどです。
タンパク質、カルシウム、成長が著しいお子様には、とても大切な栄養素ですね。

切り干し大根

切り干し大根も、江戸時代からの食材だそうです。
干し大根や丸切り大根や、地域によって色々な切り方があり、伝統食として知られています。

《切り干し大根の栄養素》
○カルシウム
○カリウム
○食物繊維
○葉酸

などがとても豊富です。
生の大根に比べると、なんとカルシウムが20倍、他にも食物繊維は2倍になるそうです。

カルシウムはみなさんご存知の、骨や歯を丈夫にするものです。その他にも、重要な役割を担っているのです。
さらに、先程干し椎茸の際に出てきた、ビタミンDと一緒に取ると、さらに相乗効果があるので、おすすめです。

ひじき

ひじきは、なんと縄文時代から、食べられていたと言われています。とても古くからある、日本の伝統食ですね。
3月から4月が旬で、生ひじきもスーパーで見かけますね。ひじきは、乾物でなくても、とても美味しく栄養もたっぷりです。

《ひじきの栄養素》
○カルシウム
○食物繊維
○鉄分
○ヨウ素

などが豊富に含まれています。

生ひじきに比べ鉄分が多く含まれますが、製法によって違うそうです。昔からの製法で鉄釜を使っている場合は、何倍にもなるそうです。

乾物のひじきは、一年中手に取ることが出来ますし、とても日持ちがしますので、ストックしておけばいつでも使うことが出来るので、便利ですね。

今回は乾物について書きましたが、煮物だけでなく、色々なレシピに活用することも出来ます。また、乾物を使ったおすすめのレシピを、紹介したいと思います。

いざという時に大活躍する乾物、是非お家にストックしておいてください!

この記事を書いた人

櫻井麻友

元漢方アドバイザーのプラントベースの子育て
登録販売士、食育アドバイザー、マクロビオテックセラピスト
〜ママに子供に環境に優しい生活を〜
便利な世の中で、たくさんの情報がある中、本当に大切なことを伝え、『食』によって人がどれだけ変わるのか、世の中がどれだけ変わるのかということを、伝えていきたいと思っております。
そして、『健康』は人にとって生涯のテーマであると思うので、たくさんの知識や楽しさを伝えていけたら嬉しいです。
また、全てが結果的に、幸せな気持ちになる為、ではないかと考えております。
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